第2章 同棲生活、始まります

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 翌日。  カーテンの隙間から降り注ぐ太陽の光に、芽惟は起こされた。  身じろぎして目を開ける。……見知らぬ場所だと思って、驚いて起き上がる。  が、すぐに昨日あったことを思い出す。 「そうだわ。……私、引っ越したんだった」  未だに全く実感はわかないのだが。  そう思いつつ、芽惟はベッドから降りる。ベッドはダブルサイズであり、広々と眠ることが出来る。むしろ、広すぎて落ち着かないほどだ。  敦也はここで寝ないと言っていたし、どうせならば巨大なぬいぐるみでも置いてみようか……と、一瞬だけ考える。  けど、実家からぬいぐるみだけ運搬するのも面倒なので、その考えは消した。  ベッドの側にかけてある上着を羽織り、芽惟はカーテンを開ける。朝日が眩しい。むしろ、日当たり良好なのか、今までよりもずっと眩しく感じる。 「……なんか、目覚めだけはすっきりとしそうね」  それは、純粋にいいことなのかもしれない。  そんなことを考えつつ、芽惟はリビングに向かう。時計の針は午前五時半を指している。敦也の起床時間は聞いていないので、まだ寝ているか、はたまた起きているか。そこは定かじゃない。  ただ、わかることは。……彼は芽惟に負けず劣らずの仕事人間だということくらいだろうか。
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