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「朝食は、どうしますか?」
一応そう問いかけてみる。冷蔵庫の横にある箱の中にある、大量の栄養補助食品は見ないふりをした。
「朝食は、適当にゼリーでも飲みます」
彼はさも当然のようにそう言ってくる。……うん、この態度からしてそれが日常なのだろう。
……芽惟からすればあり得ない生活だ。
「……朝食くらい、しっかりと摂ってください」
自然とむすっとしてそう声を上げてしまう。敦也が、驚いたように芽惟のほうを見たのがわかった。
「手間になる」
「一人分も二人分も大して変わりませんので」
それは、芽惟の本音だ。
一人分を作ろうが、二人分を作ろうが。同時進行ですれば大した負担にはならない。
むしろ、彼の食生活のほうが心配になってしまう。
(栄養はゼリーとか、補助食品とかでも取れるけど……)
かといって、そういうもので朝食を済ませるのはちょっといただけない。
その一心で、芽惟は冷蔵庫を開ける。昨日ちょっとだけ買っておいた食材を手に取っていく。
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