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けれども、その場所にあの人はいなかった。
そう、そうよね。会う約束をしている訳じゃないから、会えるかもなんて、都合のいい、自分の思い込み。
一気に自転車で駆け込んできた疲れと、自分の気持ちの落ち込みから、帰り道の足は重く、とぼとぼと自転車を押しながら、歩いて帰る私。
見上げれば、雨上がりの空は、遠く都心方面と埼玉方面に雷雲を残したまま、憎たらしいくらいすがすがしい空気と一緒に、青いスクリーンになっていた。
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