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私達が知り合ったのは、何年も前の大学生の頃、夏。東京の片隅の街。
その頃は、今みたいなゲリラ豪雨は無かったと思う。
ただ、それに近しい強い夕立が、夏の風物詩、と言える情緒のあるものだった。
その日は立川駅から出たところで、夕立にあってしまった。
雨宿りに駅ビルのアフタヌーンティーに入り、窓際のカウンター席に座って、ゆっくり紅茶を飲んでいた。ガラスの向こう、駅のロータリーに降りしきる激しい雨と、時々光る空をぼんやり眺めながら。
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