未来の手紙

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彼はポストに入っていた手紙を見て驚いた。差出人は自分自身だった。しかも、日付は50年後のものだった。手紙にはこう書かれていた。 「こんにちは、未来の自分です。あなたがこの手紙を読んでいるということは、私が計画したことがうまくいったということです。私はあなたに伝えたいことがあります。それは、あなたの人生についてです。」 手紙には、彼がこれから経験するであろう出来事が詳細に記されていた。恋愛、結婚、仕事、家族、友人、そして死。彼は手紙を読み進めるうちに、自分の人生がすでに決まっていることに不安と恐怖を感じた。自分の選択は何も意味がないのだろうか?自分の未来は変えられないのだろうか? 手紙の最後には、こう書かれていた。 「あなたはきっと、この手紙が本当なのか疑っているでしょう。でも、信じてください。私はあなたですから。私はあなたに幸せになってほしいのです。だから、この手紙を読んだら、すぐに破り捨ててください。そして、自分の心に従って生きてください。あなたの人生はあなたのものです。未来は変えられます。私はそれを証明するために、この手紙を送りました。私はタイムマシンを発明しました。そして、この手紙を過去に送りました。私はあなたの未来ではありません。私はあなたの可能性の一つです。あなたは自分の可能性を広げることができます。だから、諦めないでください。夢を持ってください。そして、幸せになってください。それが私の願いです。」 彼は手紙を破り捨てた。そして、空を見上げた。青く広がる空には無限の可能性があった。 終わり
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