1、義母の持論

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幸せそうな…わたし。 だけどこれが、わたしの人生の幸せのピークだったのかもしれない。 朝の9時過ぎ。 突然、わたしのスマホが鳴る。 この音は、電話の着信音。 スマホを手に取り、画面に目をやる。 そして、そこに表示された名前を見て、わたしはため息をつく。 【お義母さん】 …朝から、なに。 出たくない。 でも、出なければ出るまで何度も着信がある。 〈…もしもし〜〉 わたしは、裏声を使い分けて電話に出た。 〈もしもし、陽葵さん?〉 この、若干の早口で話すのが、翔平の母親――。 つまり、わたしの義理の母親だ。 名前は、飯田恵美子(いいだえみこ)。 20歳を過ぎて、7歳年上のお義父さんと結婚して、23歳のときに翔平を生んでいる。 現在、56歳。
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