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🐐仕事終わりの(夜)🐐
会社の送迎バスで、駅前まで運ばれた
私は自宅がある住宅街へ続き
近道でもある、大きな公園の中に入る。
この公園、駅前か住宅街まで続いてるし
散歩コースとしても良い所で…
朝早く通ると、ジョギングしてる
人達もいるぐらい空気も美味しいんだけど。
やっぱり、夜は街灯があるとは言え
薄暗くて…少し怖い…
この道を、まっすぐ進めば住宅街に出れるけど…
ガサガサ…
私
綾乃音 弥生
(あやのねやよい)
「っ!?」
茂みの中から、公園の暗がりの中から
誰かに見つめられてる気がするんですけど…(汗
き、気のせいよ、うん…気のせい気のせい!
私は足早に公園を駆け抜け
住宅街に入り8階建てマンションの2階
エレベーター横の自室に向かい
階段を駆けのぼった!
鞄から家の鍵を取り出して
部屋のドアを開け、内側から閉める。
私
綾乃音 弥生
(あやのねやよい)
「ただいまぁ~」
って、そうだった…私、一人暮らしだったわ。
玄関で靴を脱ぎ捨て
部屋の電気をつけ、テレビもつけた。
テレビ
『昨夜も、再び"ヤギ男"の仕業だと思われる
カップル負傷事件が起きました。』
また、このニュースかあ…最近、多いなあ…
目撃者は
"2~3mの角が生えた怪物が
投げつけてるのを見た"
とか
"見た目は、二足歩行のヤギ"
とか…口を揃えて言うのよね
"ヤギ男"なんて、存在しなくて…
木の後ろに隠れてた男を
見間違えたんじゃないかって思うけど
実際のところ、どうなのかな…
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