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「奈々…もしかしてイッたのか?締め付けがヤバい…」
健さんが苦悶の表情を浮かべながら、そう言った。
「あっ…あっ…ごめんなさ…」
不可抗力とは言え、自分だけ達してしまった…。
申し訳なく思っていると、健さんがぎゅっと私を抱き締めた。
「…謝るなよ。奈々がいっぱい感じて、気持ち良くなってくれるの、めちゃくちゃ嬉しいから…」
そう言うと、健さんは私のおでこにキスをした。
「…ほん、とう?」
「当たり前だろ。だから…もっと感じて、奈々が気持ち良くなってる所、いっぱい俺に見せて?」
健さんはそう言うと、最初はゆっくり、そして徐々に速く腰を動かし始めた。部屋の中に、水音や皮膚の当たる音がやけに響くように感じた。
「あっ…ゃん…」
私は堪らず声を漏らす。
「奈々…」
愛おしそうに名前を呼ばれ、私は思わず、健さんにしがみつくようにして抱きついた。
「…どうした?」
健さんが動きを止めて、抱き締め返してくれる。
「たけ…るさん…。好き…好きなの…大好きなの…」
大好きな人と繋がれて、気持ちが溢れて、どうしたらいいか分からず、必死に想いを伝えた。
すると健さんは抱き締めている腕の力を少し強めて、
「うん…俺もだよ。俺も奈々のこと、大好きだ…」
と、微笑みながらそう返してくれた。
その後、起き上がると再び腰を動かし始めた。
僅かに角度を変えながら、私がより感じやすい場所を探すかのように突かれた。
「あっ…ん」
突かれる度に反射的に声が出てしまう。
「あっ、あっ…や、そこ…」
「ん?ここ…?ここが良いのか?」
より敏感な部分を探し当てられ、思わず反応してしまった私を見た健さんはニヤリと笑うと、執拗にそこを攻めた。
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