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「そもそもあいつとはこんな風にならなかったしな…それにもう終わった話だ」
健さんはそう言うと、私の唇に口付けをした。
「…納得出来ないなら、納得させてやろうか?」
唇を離し、ニヤリと意地悪く笑いながらそう言った。
「…えっ?えっ?」
“納得させてやろう”って、一体どういうこと?
…と戸惑っていると、一瞬にして私は健さんに組み敷かれた。
「今日は1回だけにするつもりだったんだけどな…」
健さんはそう言うと、首筋にキスを落とした。
「んっ、あっ………」
私はこのとき、無理矢理にでも服を着なかったことを後悔した。何も纏っていない身には刺激が強過ぎてしまう。
「…ヤバイな。本当に止まらなくなりそう…」
何とか理性を保っている、というような表情で健さんはそう言った。
だけどしばらく何かと葛藤した後、
「悪い…無理矢理するつもりはないから…」
と、私から離れると「服着て寝るか…」と言った。
でももう手遅れだった。
先程のキスで身体は疼き始めていたし、蜜口は既に潤い始めていた。
「あっ…」
思わず声を上げる。その声に健さんの目の色が変わった。
「…そんな声出すなよ。本当に抑えられなくなるから…奈々に無理させたくない」
健さんは私に負担をかけさせまいと、自分自身を必死で抑えているのだろう。その証拠に健さんの熱くて硬く大きくなったものが、お腹の辺りに当たっていた。
私は健さんに抱きついて、フルフルと頭を横に振った。
「本当にいいのか…?」
念押しするように、健さんは私に確認をした。
私がこくんと頷くと、健さんは理性のタガが外れたかのように私を下に組み敷き、何度も私を快感の波へと誘っては弾けさせたのだった。
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