96人が本棚に入れています
本棚に追加
アッシュ「当時の報告書によると…遺体には鈍器の様な物で殴られた跡があり…それ以外には目立った外傷は無かった。」
アッシュ「また…現場となった部屋の1室は密室になっており外から誰かが侵入した形跡は無く現場からは犯人へと繋がる手掛かりはなに1つ掴めなかったそうだ」
アッシュ「当時のNY市警は血眼になって捜査を進めやがて1人の人物に辿り着いた。それがキミの弟であるヴォルフ・ベル・アレンだ!!?」
アッシュ「犯人と思われる男が捜査線上に浮かび上がった事で…事件は解決するかに思われた」
アッシュ「だが解決には至らなかった…」
アッシュ「それには理由があってね?当時事件を担当した刑事によると…事件が発覚する数か月前…事故があったそうだ?」
アッシュ「探すのに苦労したよ!!?」
アッシュ「20年前に起きた…山間部での遭難事故!!?」
アッシュ「ロンダック山遭難事故…。この事故は20年前の5月に起きていた遭難事故で登山に来ていた数人の男女が山で遺体となって発見された」
アッシュ「当時の警察はこのロンダック山での1件に事件性は無いとして…事故として処理した。その時の事故の被害者の1人がヴォルフ・ベル・アレン。そうキミの双子の弟だ。」
アッシュ「警察は直ちに彼の遺体から採取した指紋と事件現場に残された指紋を確認し照合した」
アッシュ「だが…指紋は一致しなかった。何故か?」
アッシュ「理由は簡単だ…当時ヴォルフとして処理されたその遺体はヴォルフ・ベル・アレン本人では無かったからだ」
最初のコメントを投稿しよう!