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あれも健太の代からのだから、そろそろ新しいのを買ってあげたいな。
最近は起きている美妃をひとりにしておくとなにかと危ないので、おんぶ紐で背負って昼食を作る。
「オムライスでいいー?」
「うん!
さやねぇちゃんのオムライス、だーいすき!」
これくらいで喜んでくれるなんて、本当にお手軽で助かる。
アンケートサイトの報酬入ったら、新しいおもちゃを買ってやろう。
冷蔵庫で材料を集め、切っていたらドアがノックされた。
今、忙しいのに……と心の中で文句を言いつつ、玄関へと向かう。
「はい」
ドアを開けたところで固まった。
相手も当然ながら固まっている。
……どうして、御子神社長がここに?
互いに状況が掴めないまま硬直した時間が過ぎていく。
それを壊したのは、御子神社長だった。
「……子持ち、だったのか?」
いつも言われる、私にとっては地雷の台詞につい、プチッとキレた。
「誰が子持ちよー!」
私の右手が社長の頬にクリーンヒットし、バッチーン!と痛そうな音が辺りに響き渡る。
「……いてぇな」
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