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美妃の泣き声が聞こえてきて、慌てて浴室から出る。
「はいはい、ちょっと待ってねー」
適当に拭いて髪は濡れたまま、下着姿で傍に膝をつく。
「おむつかなー」
どうもそうみたいで、手早くおむつを替える。
もう五人目となれば手慣れたものだ。
「ミルクもそろそろだよねー」
雑に髪を拭き、ようやく服を着る。
健太がポットにお湯を入れておいてくれてよかった。
本当によくできた弟だ。
手早くミルクを作り、美妃に飲ませる。
「さやねぇちゃん」
「ん?
どうしたの?」
ちょいちょいと服を引っ張られ、見たら望が立っていた。
「おなか、すいた」
「あー、そうだよねー」
言った途端に私のお腹が鳴る。
朝食を食べないままもうお昼になろうとしていれば、そうなるだろう。
「ちょっと待ってねー。
美妃にミルクあげたらなんか作るから」
「うん!」
元気いっぱい頷き、望は持ってきた車のおもちゃで遊びはじめた。
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