何回目の転校生

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二時間目の休み時間。誰かが俺に話しかけてきた。 「あの…今日一緒にお昼食べないか?」 その男子を見てみると、気まずそうな顔をしていて、髪は栗色で顔立ちがよくスタイルも良さそうだ。 いじめのことを話すのは別として、仲間を作るのは必要不可欠なことだ。 「OK。どこで食べんの?」 「じゃあ、屋上で」 「了ー解」 俺は気軽に返事を返した。 「ここだよ」 昼休み。二時間目の休み時間に話しかけられて、まだ名前も知らない友達が屋上に案内してくれた。 屋上にはいくつかのベンチがあった。端から落ちたりしないよう、柵もつけてあり、安全性のある屋上だった。 この日は天気も快晴で風も心地よく吹いている。外で昼食を食べるには絶好の天気だ。俺達はとりあえず、空いているベンチに腰掛け、家から持ってきたお弁当を空ける。 「お!李野の弁当、すげぇな。それ、赤飯?」 興奮したようにその男子は聞いてきた。 「そうだ。今朝、母さんが入れてくれたんだ」 そう。これは今朝母さんが、いつものお礼にと炊いたばかりのほかほかの赤飯を入れてくれたのだ。
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