三年ぶりの奇跡~明かされる真実~

１４歳のバースデー

俺の父はいつもそうだ。わーったっていいながら何もしないまたは、問題行動を起こす。
例えば俺達の前で煙草を吸うとか、いつも午後六時には帰ってくるのに深夜に帰ってくるとか、不倫しているとか、いきなり家の物を俺達に投げつけてくるとかだ。
さすがに最後のは父さん自身も自分が何をやっているのかわからないんだそう。だから俺の中では最低な父と解釈している。

「今まで何もしてないくせに」
母はさらに怒った口調になる。俺はそうだそうだって心の中で呟く。

「まぁまぁ、任せろって」
何を任せろって？俺にはよくわからなかった。だけどなぜか、嫌な予感を感じた。

そのあとは話が終わったようなので、自分の部屋へ戻った。今は3LDKのマンションに住んでいるので、一階にすべて部屋が収まっている。
李実はスースーと気持ち良さそうに眠っていた。その寝顔は幼い子供のようにかわいい。俺も自分のベッドに入り、眠りについた。