14歳のバースデー

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俺はそのことがわかった瞬間、どうしようもない寂しさに心が凍りついた感じがした。肌には鳥肌がたち、寒気もしてくる。 二人も養うにはお金が足りないってことは知っていた。だからってそこまですることはないだろう。考えれば考えるほど父の性格や李実への思いはわからくなってくる。 くそっ!俺の父はどんだけ最低なんだよ。 俺は最後に覗いた自分と李実の部屋でしゃがみこみ、泣き叫んだ。 母は俺の泣き声に気づいたのかすぐ後を追ってきてくれた。父はというと、当然ついてきてくれていない。 母が俺の背中を何も言わずただ泣きながらさすってくれる。 俺はただ泣きながら李実と過ごした日々のことを思い出していた。 わからないとこがあるって聞いてきた日。 テレビを見て笑いあった日。 喧嘩をしたことで互いを見直した日。 その思い出は一つ一つが大切なもので当然、儚く散ってしまってはいけないものだ。忘れてはならない。いや、忘れたくない思い出。
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