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勝手に扉が開くはずがない。
足元の床もしっかりしており、先に着いた亮二達が進むならこの先だ。待ち伏せしているのだろう。
3人は、亮二たちのイタズラで驚かそうとしているのだと思い、逆に驚かせようと作戦を立てた。
灯りを消して、静かに近づいて3人で飛び込み大声で叫んで驚かそうというのだ。
作戦通り入口まで近づき中に一気に駆け寄り大声を出そうと一番乗りした涼花だったが、康太が突然それを遮り身体を抱き寄せる。
「ちょっと!突然何?!」
「おい!危ないって!落ち着いて」
涼花は康太を押し退ける。
宏文は懐中電灯で部屋の中を灯すと入口の先に底の見えない大穴が空いているのに気付いた。
涼花は怖くなってその場に座り込んだ。
あのまま、向かっていたら私、死んで━━━━━━━━━━━━━━━
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