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先輩の問いに、こくこくと頷きながら、火照った身体を彼に委ねる。
緋彩先輩は、ゆっくりと俺のモノに触れた。
いつの間にか、俺のモノは先走りでとろとろになってしまっていて、恥ずかしくて仕方がなかったけれど、先輩は気にすることもなく、そのまま続けた。
温かい先輩の手に、包み込まれている。
熱を持った俺のモノが、ピクリと反応していた。
……1人でやっていた時と、全然、違う。
怖くない。
先輩の傍だと、安心出来るし、何より心地良い。
「動かすよ。」
彼は俺の耳元でそう囁き、手を上下に動かし始めた。
先輩の吐息を直で感じて、それだけでビクビクと反応してしまう。
「んっ……きも、ち…いい……はぁ……んんっ!」
「うみ、綺麗だよ。ほら、あともう少しなんだにゃあ~。」
「……んあっ!……ああっ……!」
緋彩先輩は、決して俺の嫌がる行為はしなかった。
さっきまで全然、イけなかったはずなのに、俺はすぐに達した。
それから、まだ薬が抜けきっていないのに気がついたのか、先輩はそのまま優しく俺へと愛撫を続けるのだった。
「んんっ……ひ、いろ、せんぱっ……の手、すき。……んあっ、あったかい。」
「……うみっち、あまり煽らないでね。抑えが、効かなくなりそ。」
「ふぇ?なんれすか……?」
俺は回らない頭で、返事をする。
先輩の言っている言葉が、よく分からなかったせいだ。
汗だくになりながら、彼からの優しい行為を受け入れる。
「本当に。君は、すごく綺麗だ。」
「……っ。」
緋彩先輩の声が、脳内に響く。
先輩の優しさを沢山感じることが出来て、俺はとても幸せだった。
霧江達に盛られた媚薬の効果は、なかなか切れることもなく、その後、数時間以上続いた。
けれど、緋彩先輩は文句も言わずに、ずっと俺の傍にいてくれた。
時折、快楽の波が大き過ぎて吞まれそうになった時には、優しく優しく何度も俺を呼び止めてくれた。
彼に名前を呼ばれると、嬉しい。
俺も顔を真っ赤にしながら、先輩の名前を沢山呼んだ。
うまく舌が回っていたかは、自信がなかったけれど。
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