第36話 困惑

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「そっか。正直に教えてくれて、ありがとう。薬を用意しようか?」 「い、いえ。安静にしていれば大丈夫だと思います。たぶん副作用ですから。」 「……。」 俺がそう返事をすると、先輩はなぜか黙り込んでしまった。 ……? 緋彩先輩が、珍しく何か言いづらそうな態度だ。 俺に、何かを伝えるべきか迷っている様子だった。 もしかして、 やっぱり俺は、嫌われてしまったのかな? 「うみっち、君に聞いてほしいんだけど……俺……。」 様々な思考がぐるぐる頭の中をループする。 ……こわい。 こわい、こわい。 一体、何を言われるんだろう……? 俺は内心、恐怖心で気が気でなかった。 緋彩先輩は、少し俯きながら、けれど、意を決したように、ゆっくりと話し出すのだった—。
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