1人が本棚に入れています
本棚に追加
〔一限目〕古文って恋模様が多いですわよね
ワタクシはどうも昔から勘というか、第六感が優れているらしく、一時限目から恋模様を扱っているのです。ワタクシが恋について言及すれば、その日恋について扱う。偶然だとしても一種の運命すら感じてしまいます。
「いいですか、古文はセオリーさえ分かってしまえば、読むのは容易いのです。今とは多少意味合いの異なる単語などはありますが、外国語の授業と同じように着実に覚えていけば問題はありません。」
言葉や事象は理論で片付ける事はできても、心模様はうまく説明できないのが現実です。今朝も少々回りくどいことをしてしまったでしょうか。恋人がいるかということを知りたかっただけなのですが、うまく伝わらなかったみたいですわね。ただ恋人がいれば、私の方から色々お話を聞いてみたかっただけなのですが…。
「今日は、早速物語文に取り掛かろうと思うのだけど──そうね…早速、質問です。今回扱う物語文は現代で言うどのジャンルの物語になるでしょう。予習した子はいますかね?」
「はいっ!いわゆる恋愛です!」
「えぇ!えぇ!その通り!」
昔の恋愛では、身分の差などがあってかなり人選が限られていたでしょう。ましてや一般人の恋が描かれた作品をワタクシは存じ上げません。高尚な身分の方同士の恋愛が描かれたり…。ワタクシ自身は古文への造詣はあまり深くはないですが、恋愛観などは現在とは大きく異なっていたのでしょうね。
最初のコメントを投稿しよう!