【朝御飯】そんな顔なさらないでくださいな

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「そんな顔なさらないでくださいな。美しいのに。眉間に皺が出来てしまってはもったいないですわ。」  お嬢様は私の眉間に指先で触れる。  こういうところだと思う。私が顔に出ないタイプで良かったと安心する。顔に出てたら今頃、見る影もない表情を浮かべているであろう。 「誰のせいで出来てると思っているんですか。恋とかなんとか話してる場合じゃないですよ。」 「でしたら、今日の晩御飯にでもお話いたしません?返事を楽しみに待っております。」 「えぇ…。嘘ですよね…?」 「ワタクシ、嘘ついたことありました?ミス・ウィンウィン?」 「無いです。」 「ワタクシ、知りたいだけなのです。」 「うぇ〜……えぇ…。」  困ったな。これは、ダチを頼るしか…ない。
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