1人が本棚に入れています
本棚に追加
「そんな顔なさらないでくださいな。美しいのに。眉間に皺が出来てしまってはもったいないですわ。」
お嬢様は私の眉間に指先で触れる。
こういうところだと思う。私が顔に出ないタイプで良かったと安心する。顔に出てたら今頃、見る影もない表情を浮かべているであろう。
「誰のせいで出来てると思っているんですか。恋とかなんとか話してる場合じゃないですよ。」
「でしたら、今日の晩御飯にでもお話いたしません?返事を楽しみに待っております。」
「えぇ…。嘘ですよね…?」
「ワタクシ、嘘ついたことありました?ミス・ウィンウィン?」
「無いです。」
「ワタクシ、知りたいだけなのです。」
「うぇ〜……えぇ…。」
困ったな。これは、ダチを頼るしか…ない。
最初のコメントを投稿しよう!