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「…残酷で、非情で酷いものだと。」
少し答えることを躊躇ってしまった私がいます。浅い知識すらも備えていない私がこんなことを言うなんておこがましいと思いました。
「私もそれには賛同するわ。恋は必ずしも叶うわけではないから。」
顔を上げれば、タイトさんは平然とした様子だった。
「私が読んできた作品は全てがハッピーエンドではないの。バッドエンドもあるし…。」
「恋愛のバッドエンドってなんなんでしょうね。」
「さぁ。人の感じ方次第では?」
私はどこか定められた形への着地を求めているのでしょうか。
「少なくとも私は、恋が実らないことをバッドエンドだとは思わない。人それぞれ嫌悪の対象は異なるもの。」
私は、ミス・ウィンウィン─ウィンさんに賛同して欲しかったのでしょうか。ただ知りたいという好奇心の裏にはそんな潜在意識が…?
「でも愛は、力量と方向が揃ってないと成り立たないと思ってる。結局破局や離婚って愛が冷めるとか、方向性の違いが原因のすれ違いと仲違いでしょう?大概は。」
「…そうですね。」
「愛は綺麗であれとは言わないけれど、愛するのならそれ相応の覚悟が必要だと思うの。恋なんて勝手に出来るじゃない。対象さえいれば。」
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