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少し教室が騒つく。何を書こうと、私はこれを書こうと、そんな会話でした。見なくても分かったのです。ワタクシの周りの皆様は、とても明るい感情であるということを。ワタクシは今、何を書こうとしました?憤怒の感情ですよ。言いようもない感情ですよ。
「ウォンツさんは何を書くの?」
「まだ上手くまとまっていなくて。フランクさんは?」
フランクさんは、ニコリと笑って「今趣味でやってることについて語ろうかと思っているの。アタシの中ではホットなものなんで!」と応じた。
「とりあえず書かないことには、始まんないと思って。」
フランクさんの原稿用紙はすでに、一枚目の半分まで埋まっていました。それに比べてワタクシは─なんと情けないでしょう。一文字も書いていないのですから。
「邪魔しちゃってごめんね。アタシも集中するから。」
フランクさんは一般家庭の出身。でもこの学校に望んで入ってきた。最初は一般の生まれだとなんだのと異端視され、礼儀がなっていないだのなんだのと言われていましたが、今や彼女のキャラクターとして受け入れられています。
ワタクシは、本当にやりたいことをやっているのでしょうか。ワタクシのこの怒りの感情は、どういう理由で湧き上がっているのでしょうか。
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