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「…なんか凄いねぇ。」
「なになに?」
「アンも食うか?」
「食べる〜!あざーっす。」
そう言ってアンも口にラムネを放り込む。数秒もしないうちに口の中でパチパチと何かが弾け出す。
「なっ、何これ!?」
「目ぇ、覚めただろ?」
「パチパチ止まんないどころか、強くなってんだけど、ちょっ痛─。」
「おもしろ〜い。」
「やば、口開けたらパチパチしてんの聞こえね?」
四人はそう騒ぎながら、歩いていた。ラムネのおかげで目を覚ましたミス・ウィンウィンは考えた。
「…わかんないも許されるよね?」
「なんの話?」
「お嬢様が恋がなんとかってやつだよ。」
「いいんじゃないかなぁ。」
ニュイは、どこからか取り出した飴玉を口の中で転がしながら返事をする。
ミス・ウィンウィンはそれを見上げて目を細める。太陽の光が眩しく目に入って来る。かと言って顔の角度を変えれば今度はあたりが暗く見えた。眩しい光に順応しようとした代償だ。彼女は目をぎゅっと閉じで目頭を抑える─。
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