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《お茶の時間》言わせて欲しい
ミス・ウィンウィンはウォンツ嬢にエスコートされるまま、館内に入り、ウォンツ嬢の部屋の小さなソファに腰掛けられた。そこでやっとウォンツ嬢の心配そうな顔を見て、ハッと我に返ったのか顔を赤くした。
「わ、私何か変なことしませんでした?あの…うぅわぁ…。」
「……お話ししたいことがあるのですが。」
ミス・ウィンウィンは顔を青くした。目まぐるしい変化にウォンツ嬢は一種の微笑ましさを感じた。
「か、解雇ですか。いやそうですよね…。」
「解雇?何の話をしているの?」
「だ、だって放課後予定はあるかって一種の予約をされたのに…えーとえーと…すっぽかして…クラブで…遊んで…なんて…。友達と…バックれて…。」
尋常でない量の汗を流しながらミス・ウィンウィンは言葉を紡ぎ続けていた。一区切りつくまでウォンツ嬢はうんうんと時折相槌を打って聞き続けた。支離滅裂であることに変わり無い言葉をうまく汲み取ろうとする。
話しているうちに落ち着いたのか、一分もしないうちに語気を弱め、言葉を紡ぐ速度も落ちていた。そして再度顔を赤らめて謝罪の言葉を述べた。
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