《お茶の時間》言わせて欲しい

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「あぁ、ゴシップさんのことですか?クラスメイトですよ。」 「クラ、えぇ…?新しいお手伝いさんの面接じゃなくて─。」 「ワタクシがお誘いしたんです。せっかくならどう〜みたいな?」  にこにこと柔い笑みを見せた。ミス・ウィンウィンは目を丸くして口をキュッと閉じる。 「…もしかしなくてもお互い勘違いしてました?」 「そうね〜…。」 「ってことは私、解雇されない…?」 「アナタに恋人はいない…。」  ぶつぶつと呟きあって、互いに納得し合うと─。 「なんだ〜…。」 「そうでしたか〜…。」 「これからもよろしくお願いします。」 「これから、よろしくお願いします。」  互いに言葉を交わす。  しかし、ミス・ウィンウィンは自分とは意味合いの異なる言葉に違和感を感じて片眉をあげる。 「これからじゃないんですか?」 「はい、これから、で間違いないです。」 「…どういうことですか…?」 「…ですから、私の恋人にならないかということです。」 「…はぁ!?」
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