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「いつもだったらそれはそうだ!って言えますけど!この状況でイエスとは言えないです。どういうおつもりですか。」
「ワタクシの意中の相手が…アナタなら?」
「ぱっ…はぁ!?」
何言ってんだこの人。
「それでも優先すべきだと。」
何言ってんだ本当に。
「本当に?」
近付かないで欲しい。今頭の中で情報がぐるぐるしてるんだから。錯乱する。混乱する。
「…ワタクシが今朝恋と尋ねたのには…そういう深層心理があったと、潜在意識があったと、見合いの件の電話で気付いたのです。」
「……は?!」
あの双子が言ってたことはあながち間違ってなかったってこと?
「…アナタが意中の人であるという前提で…見合いと本音、どちらを優先すべきだと思います?」
「え──。」
三分を知らせるタイマーが鳴り響いた。この音を皮切りに─私は、逃げた。
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