第6章 わるい夢

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「そうそう。この子も起きたら覚えてないだろうし。痕跡残さなければなかったのと同じことですよ。…でも、勿体ないなぁ。絶対可愛がられて皆に愛玩されますよ、こんな感じの女の子。サルーンって、セクシーとアダルトにちょっと寄りすぎじゃないすか。いかにも純真な感じのロリっぽい子がいたら。人気爆発すると思うんだよなぁ」 「お前がロリ好きなだけだろ。この子は言うほどガキっぽいってわけじゃないよ。案外胸だって思ったよりもあるし。ここだって、ほら。…すごい反応」 「…、!…、っ、ん!」 指が入ってきて、浅く中を弄る。朦朧となりながらも、どうしてか。…腰の動きが、止められない。 「アダルティだなあ、腰遣いが。…絶対気持ちよくしてくれそう。ねぇ、本気でここに向いてると思うよこの子。何が駄目なの?」 胸の先や脚の間をたくさんの指や口で弄り回されて、もう頭がおかしくなりそう。意識が切れ切れになりかけてぼうっとしてくる頭の中を、耳に入るぶつ切りの台詞が意味もなくただ流れて消えていく。 「…何でも何もないわよ。とにかく駄目なの。…あのねえ、うちの集落の中でも。貴重な人材が必要なのは何もサルーンだけじゃないのよ。他とのバランスも考えられて適正に配分されてるんだから。希望は希望として、こっちの決定はちゃんと尊重してもらわないと」 「空の観察だか天気予報だかでしょ?そんなの、本物の気象衛星のデータ送ってやれば済むことじゃないの。…いやぁ、こっちの希望が通らないんなら、この面接も何のためなんだか。美味しそうなもの目の前に出されて。食うや食わずの寸止めで、ただ指咥えて見てるだけなんてさ…」 身体中の感じやすいところを弄ぶ指の動きが全然止まらない。だんだんものを考えるのももの憂くなってきて。…とろんとなり、口許が締まりなく緩む。脚の間からどくどくと溢れる熱い液。…あ、ぁ。これって。 なんて、気持ちいいの…。 ぴしゃ、と断ずるママの声がその場を締めたのが耳に遠く響く。 「とにかく、人材をどう配置するかは。あなたたちの希望も参考にはするけど、最終的判断の決定権はこちらにあるから。譲るとこは譲るけど、何でもは通らないわ。そこまで全てを任せるとは言ってない。…いい思いならいくらでもさせてあげる、これからも。だから、未来ある青少年の進路の振り分けはこちらにも思うところあるから。…この子は諦めて、ね?」 「なんだぁ。…まあ、しょうがねぇなぁ」 最後は宥めるような柔らかな声色になったママの懇願に、最初に耳にしたおっさん声が息を弾ませながら下卑た口振りで答えた。 「ま、これからも性処理でお世話になることだし。ここはママの顔立てようか。明日からもまだ、お愉しみは続くしな。…じゃあ、最後に。この子もこのまま中途半端で終わったら、切なくて可哀想だしな…」 にやけた声とともに熱い息が股間に近づいてくる。…と。 「ふぁ、…あ、ぁ!」 堪えきれず声が出た。 切なくてずきずき疼くそこを、いっぱいに生温いものが。…深く包み込んで吸い、尖らせた熱いものが入り口を弄る。これって、…舌? わたしのそこ。知らない男の人に、舐められてる…。 駄目。…だめ、わたし。あ、ぁ。…そんなに。したら。 抑えきれず背筋がびん、となって腰が大きく跳ね上がる。 「あっあっ、あぁ…、んっ!」 びしゃ。と舐めまわされてるそこから、何かが噴き出して腿の付け根を濡らした。 「わ。…いったか」 「派手だな。潮噴いた」 お腹の奥がびくびく、ずきずきする。同時にすぅ、と嘘みたいに欲情の波が引いて憑き物が落ちたように楽になった。…なるほど。 …これが。『いく』、ってことなんだ…。 わたしの股間から身を起こした気配のにやけたおっさんが、至極満足そうに嘆息した。 「いやぁ、役得役得。こんないたいけな混じり気なしの十五の生娘を、眠らせて裸に剥いて好き放題悪戯できるなんてね。向こうじゃ考えらんないよ、法律が許さないもんねぇ。…ま、じゃあここはママに免じて。でも万が一この子が将来サルーンを希望したらね、是非ぜひ叶えてやってよ。好きなだけ男を取っ替え引っ換えやりまくっていっぱい気持ちよくしてもらえるよって教えてあげれば。あるいは自分から志願してくるかもよ…」 「あのね、そういう子じゃないんですよ。この子は…」 またまたぁ。処女なのにあんな嬉しそうに腰振っていきまくってたじゃん、とか明日の娘はどんなかな。助平な身体の好きものの淫乱だといいなぁ、などとがやがや言いながら室内から気配は消えていき。 身動きできないながら必死で抵抗し続けて、ついには諦めて激しい快楽に身を委ねたわたしは。結果すっかり疲労困憊してたらしく、そのまますうっと気絶するように、深い眠りに落ちて意識を失った。 はっ、と我に返ってベッドの上で跳ねるように上体を起こした。慌てて時計を見ると、まだ就寝時間からさほど時間は経っていない。寝入りばなに一瞬気を失った、くらいの感じだ。 色を為してさっと我が身を見下ろし、身につけた服の状態や身体を検める。…今のが本当にあったことなんだったら。何かしら、痕跡や気配が残ってるのを感じられるはず。
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