異界に遊ばれた夜

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『これからもよろしく』  ようやくコンビニ弁当をキッチンで済ませ、寝ようとベッドに入った時、スマホにポコッと入ってきたメッセージを見て、私はキョトンとした。  いったい何のコトか分からなかった。  ので、メッセージの下を見ると、メアドのようなものがあったので、クリックしてみた。  すると突然、部屋の照明が明滅を始め、やがて消えた。  私は少し待ったが、戻らなかったので、スイッチに手を伸ばした。  ――キュン――  ふと、目の前に、灯のついた大きな提灯(ちょうちん)が現れた。  私の顔以上ある、だ円形の提灯だった。 「えっ、どうして?」  私が呆然としていると、やがてその提灯に『御霊灯』という文字が現れた。  その直後、闇の中、(はる)か奥へ奥へと、同様の提灯が、ずらーっと現れた。 『これからも、よろしくお願い致します』  そう、いつしか私は外にいて、誰かの葬式会場の前にいたのだ。  仕方なく私は、ふら‥‥ふら‥‥と入って行った。  当然だが参列者は、みな悲しそうにしている。  たまたま私は、黒いパジャマを着ていたので、平然と棺桶(ひつぎ)に近付いてみた。 「えっ、なんで。どういう事?」  思わず、つぶやいてしまった。  その棺桶(ひつぎ)の中で永眠(ねむ)っているのは、私自身だったからだ。  私は確認するため、その顔に近付いた。  すると‥‥
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