異界に遊ばれた夜

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『これからもよろしくー』 『こちらこそー』  闇の中で、私はドキッとした。  ――キュン――  やがて周りが明るくなると‥‥  そこは、何処かに在る大きなバンガローのような家だった。  が、周りには誰の姿も無かった。  その会話は、どうやら私の頭上から聞こえていた。  仕方なく見上げた私は、ドキッ! とした。  その二人の紳士は、天井からぶら下がっていた‥‥  のではなく、周りの状況をよく見ると、私の方がぶら下がっていたのだった。  それに気付いた瞬間、突然そのバンガローが回転を始め、私は二人に向かって落ちた。  そして、二人の紳士にぶつかった瞬間、暗くなり‥‥  やがて‥‥
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