5. 知らない一面

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2日後の5月3日。 事前の天気予報は当たり、今日も綺麗な青空が広がっている。 カフェの予約時間が12時なので特に早起きする必要もないのだけれど、早く目が覚めてしまった。 家を11時前に出れば十分間に合うので、私はテレビを見ながら軽く朝ごはんを食べたあと、ゆっくり支度をすることにした。 さて何を着ていこうか。 私はクローゼットの中の洋服を眺めながら、ミントグリーン色のワンピースを取り出した。最近休日に出かけることがなかったので、お気に入りの服なのに袖を通すのは久しぶりだ。 髪の毛は軽く巻いてから緩く1つにまとめ、メイクもいつもより少しだけしっかり目にしてみる。 うん、こんな感じでいいかな。 時間もちょうどいい。 お風呂場の鏡で全体をチェックしてからバッグを持つと、私は部屋を出て最寄り駅へと向かった。 途中で電車を乗り換えて代官山駅に着いたのが11時45分。 やはり駅前周辺は人が多く、すでに行列ができているカフェもある。 代官山に来るのも久々だけれど、少しお店なども以前と変わっているような気がした。 まだ予約時間まで少し余裕があるので、私は街並みの変化を探すように歩きながら、カフェへと向かう。 7、8分歩いたところで目的のカフェに到着した。 少し通りから奥まっていて、隠れ家のような雰囲気だ。 私は店内に入り予約名を告げると、すぐに席へと案内される。 「こちらがランチメニューです。お決まりになりましたらお声がけください」 私は軽く会釈をして、手に取ったメニューを開く。 目に飛び込んでくる料理の写真は、どれも美味しそうで悩ましい。 一通りメニューに目を通して、私はスパイスカレーとパンケーキで迷った末に両方注文することに決めた。 パンケーキは、いつもなら迷わずバナナとチョコレートのパンケーキを選ぶけれど、イチゴのパンケーキがゴールデンウィーク期間で終了とある。今日は期間限定の方にしよう。 私は店員さんを呼んでスパイスカレーとラッシー、食後のデザートにイチゴのパンケーキを注文した。
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