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「僕と黒崎は、ガキの頃から一緒でさ」
「……ッ!」
桃瀬足を開いて高さを調整し、青木の唇にソレを押し当てながら言った。
「クラスも一緒。子供会も一緒。いつでもどこでもツルんでたわけよ」
ぐいと口に指が突っ込まれる。
謎の薬のせいか、それとも自分の身体が本能的に桃瀬のソレを望んでいるのか、口はあっけなく開いてしまった。
「中学校にあがるとさ、ビッチたちが黒崎に寄ってきて、好きですだの付き合ってくださいだの言うようになって――おい。歯を立てんなよ」
「ングッ……」
桃瀬のソレが躊躇なく、青木の口の中に入ってくる。
「ああーここが引き時かなって思ったの。僕はもともとこっちだけど、黒崎はノンケからさ。解放してやろーかなーって思ってたところで……」
「俺が桃瀬に告白した」
「ぐッ……!」
後ろから黒崎が青木のベルトを掴み上に引き上げた。
四つん這いの体勢にされた青木に合わせて桃瀬が片膝をつき、もっと奥までソレを挿入してきた。
「嬉しかったなぁ。黒崎のことは初めから諦めてたからさ」
桃瀬が高揚した顔で腰を前後に動かしソレを喉まで挿入してくる。
「……なんで諦めるの。俺はずっと桃瀬が好きだったのに」
黒崎はふてくされるように言いながら、青木のベルトを緩め、ズボンをパンツごと膝まで下ろした。
「なんでって。ずっと一緒にいたのに一度も言ってくれなかったじゃん。好きだって」
「好きじゃなかったら、ずっと一緒にいたりしない」
「……うッ……!」
黒崎の手が、剥き出しになった青木のすでに腫れあがったソレを強めに握る。
「そんなの言葉で言わねえとわかんないだろ。だってお前女の子好きだったこともあったし」
「まあ元々はそうだけど。でも桃瀬は特別っていうか。桃瀬だけっていうか」
「……んっ。……ぐッ……」
黒崎の大きな手が、限界直前のそれを容赦なく刺激する。
「そんなの僕もだよ。黒崎以外にこんなことしたいと思わない」
「桃瀬……!」
(こいつら……!言葉と行動があってないだろうが……!)
青木は息ができないほど口の中を犯す桃瀬のソレと、自分のアレを扱く黒崎の大きい手に悶絶しながら、涙で滲む生物室の床を睨んだ。
「でもある日……」
桃瀬の声が曇る。
「クソみたいな事件が起きた」
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