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 あるところに1匹のネコがいました。名前はマロン。マロンは毛が茶色くて頭がまんまるなネコでした。  飼い主は女の子のまなちゃん。まなちゃんはいつもご飯をくれて、いっぱい遊んでくれました。  マロンがまなちゃんの体に頭をこすりつけると、まなちゃんはマロンを抱きしめてたくさんなでてくれました。  マロンはまなちゃんのことを「ママ」だと思っていました。  やがて、まなちゃんは大人になりマロンは年を取って動けなくなりました。  ある日、まなちゃんはいつもとは違う黒い服を着ていました。 「ごめんね。終わったらすぐ帰ってくるから」  まなちゃんはマロンをなでると、部屋を出ました。  年を取ったマロンは目も耳も不自由で息も苦しくなっていました。  ママが帰ってくるまで寝よ、とマロンはそのまま目を閉じました。
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