17人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
2
ふとマロンが目を開けると、そこは真っ白でふわふわした場所でした。
「天国はこちらですよ」
羽の生えた白いネコが大きな門をゆびさしました。
マロンはあたりを見回しましたが、まなちゃんもそのお父さんお母さんもいませんでした。
「ママは? ママはどこ?」
「ざんねんながら、あなたは天国に行くことになりましたので、もう飼い主さんには会うことはできません」
白ネコに言われ、マロンは泣き出しました。
「やだよ。ママにもう会えないなんて聞いてないよ。天国行きたくない。ママに会いたい」
泣いているマロンに白ネコは困ってしまいました。
「うーん、そうだ。ちょっと待っててくださいね」
白ネコは大きな門へ入ると、服を持ってきました。それはしましま模様の服でした。
「それを着れば、また会えますよ」
マロンがそのしましま模様の服を着ると、まぶしいくらい光りはじめました。
最初のコメントを投稿しよう!