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使者となる魔獣を見つけ、契りを交わし、日々の狩りをまかせることにした。
幸い、生まれつき魔力が強かった私は、他の者よりも少ない血で生きていけるのだ。
私の使者となった魔獣は、なるべく人間の血を飲まずに生きていけるようにと、魔力の強い魔獣の血だけを持ってきた。その代わりに、100年に1度は人間の血を飲まなければならないと言う。
しかし、どの人間でもいいわけではない。
魔力の回復が強い、選ばれた人間だけだ。
2度目の人間界は、また世界が変わっていた。
山の上から、ターゲットとなる人間を毎日のように見ていた。
その女は、身体が弱いようでいつも寝ていた。
つがいの男が、毎日のように看病をしている。
そのたびに女は「ごめんなさい」と謝りながら、涙を流した。
ある日の夜、その女のもとに近づいた。
私の気配にすぐ気づいた女は、なぜか私を部屋へと引き入れた。
「もう少ししたら、お前の命を奪わなければならない」
そう伝えると、女は安心したような顔で笑った。
なぜ笑う? と問うと、「私が生きているのは迷惑だから」と弱々しい声で呟いた。
つがいの男が自分の病のための薬代を稼ぐのに大変な苦労をしているという。
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