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「う゛ぶふっ、ももがさくらんぼとか、
ネタ過ぎて笑い納まんねぇわ〜」
私は真剣に誘ってるのに、
目の前には、お腹を抱えて笑っているゆっくん。
笑いを堪えずにいるゆっくんには、
さすがの私も、ご機嫌斜めで。
「むぅ、」
と、ふてくされた声を上げてから。
そろり、そろりとゆっくんに近づいて。
──────ムギュッ。
と、ゆっくんの腕にしがみつく。
すると、それに気がついたゆっくんは。
「............っ、なーに、甘えてんの?」
脳にふわりと届く、
心地いい聞き心地の甘い声が聞こえると共に。
ニヤリと嬉しそうな顔をして、
私の頭をポンポンと撫でてくれる。
私にとって、
〝お兄ちゃん〟みたいな存在。
年齢も、私は高校1年生で、
ゆっくんは、高校2年生。
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