エテルニタス詩集

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孤独の中に 深い円を描いて わたしは 柘榴のような肉を宿し 歯が何本生えているかも分からずに ただ 永遠の中 さまよっている 淫らな 裸体を 神に捧げて 御饌をこぼしては また拾い集め 酸素と二酸化炭素を世界にまき散らし 人間と自然は互いに争っているのか もしくは ただ 神だけが 世界の摂理を知っていて キリストも ムハンマドも知らなかった 何か 何か 何か 真理がある というのか もし わたしが  全知全能の人間だったら 一体 どこに飛び 一体 何を創造し 一体 何を破壊するのか 分からない 救い とは あるのかもしれない わたしの天罰は エテルニタスの中 詩人として孤高を演じる ことだった それはそれは 光栄だが 人間にとって エテルニタスとは 耐えられないものだ だから 夢の中に閉じこもる
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