0人が本棚に入れています
本棚に追加
/1ページ
今日から新しく家族になった、白毛の可愛い子猫をそっと撫でる。
「これからよろしくね」
初めて会った筈なのに――君は何だか似ているね。
去年お別れした家族の白猫に。
あの子も“お手”のようにそっと右足を私の手に乗せてきた。
そろそろり、と。
うん、うん……。うん。
優しい猫パンチのように何度も差し出すその右手は、猫の握手のようだ。
私は愛しさを込め、子猫をそぅっと大事に抱き上げて見つめ合う。
「これからもよろしくね」
最初のコメントを投稿しよう!