始まりは突然に

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保健室からでた俺は、スマホを取りだす。 このまま他の生徒を呼んでヤろうと思ったのだが、廊下の窓を見るともう日が暮れそうだった為、俺は呼ぶのを辞めた。 流石に夜更けに一発とはできない...。 不完全燃焼だ...だからといってそんな気分にもなれやしない。 「部屋に戻るか」 そうポツリと放った。 保健室から寮は少し遠い。 長い長い廊下をパタパタと歩いていく。 ひたすら歩いて、歩いて、歩く。 歩いて数分、やっと寮まであと半分の所まで来た。 毎回毎回こんなふうに歩くと流石に辛い。 今度から保健室じゃないとこにしようかと思っているが保健室はふわふわなベッドもあるので悩みどころである。 自転車とか使えるようにしてくんねーかな... 職員会議とか間に合わねぇんだよこの長い廊下のおかげで。 ブツブツと文句を言っているうちに寮へ辿り着いた。 この男子校の全教員生徒は寮で生活している。 大抵の生徒は2人部屋、生徒会、教員は一人部屋で過ごす。ここは金持ちばかりが集まる高校なので設備は当たり前だが凄くいい。警備も厳重である。 俺の部屋は角部屋だ。ほかの教員より少しだけ広い。ちょっと嬉しい。
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