始まりは突然に

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カードキーで部屋を開ける。 部屋は黒基調。 物はそこそこあるし、机の上が散乱状態なのは日常茶飯事。自炊はそこそこするので、キッチン周り“だけ“は綺麗である。 後1、2年でもすれば足の踏み場は無くなりそうな感じである。本人曰く『片付けは嫌いじゃねーけど面倒臭いからやらねー』だそうだ。 部屋に入るやいなや服を脱ぎ捨て部屋着に着替える。 そうこの男部屋着という概念は持ち合わせている。部屋の片付けを面倒臭いと言う人間が何故“部屋着“は着るのか、そう本人も疑問に感じ考えたところ『外着は外着、部屋着は部屋着、パジャマはパジャマ』と結論に辿り着いた。 こんな説明している間に着替え終わった俺はご飯を作るため冷蔵庫を開ける。 「あ゛っ」 ビール缶が無い..!!!! 買いに行くか...いや面倒臭い だからといって無いのは嫌だ 暫く考えていたこの男はある一つの考えが思いついた。 そうだ隣の部屋、大滝(おおたき)に1缶だけでも貰おう!!
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