始まりは突然に

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自室に戻ってきた俺はプシュッと素晴らしい音を立ててビール缶を開けていた。 不完全燃焼時の酒はさらに美味いんだよ とか思いつつ、一瞬にして飲み干してしまう。 「物足りねー」 時計が指すのは11の向き。 寝てもいいが寝なくてもいい。そんな中途半端な時間。 さてどうしたものかと思っていた矢先。 ピロンと音を立てスマホが震えた。 画面を見てみると、1件の通知が来ていた。 「ンだよこんな時間に...」 多少のイラつきを持ちつつ開けてみるとそれは“理事長“からのメッセージだった。 文面はこうだ。 話がある。明日の朝理事長室に来て欲しい。 君の可愛い顔を見れることを楽しみに今日は寝るよ。 文面は至ってシンプルなのだが、...いつも最後につく文が余計なのだ。この前は『君と早く会いたい。』だの、『怒っている顔も素敵だったよ。』だの少し、いや結構関わりを絶ちたいくらいの文を付け足してくる。 「はぁ...今回はなんだ...」 ちなみに俺は結構呼び出しを食らってる 「なんかしたっけなぁー」 頭をかきながら“了解でーす“と一言返信して俺はもう寝た。
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