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1. 魔力の根
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ルヴェニアシャ近郊にある、ルクノシア大学は貴族も通う大学だ。
みんな知っている。
フェウメア・ルナダストは人と思考が違うとね。
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ルクノシア大学。
ここの学生であり、研究者であり、ここの教授方と同僚である私にとって、この大学は職場であり、学び場。
そんな場所にルナダスト家の宝庫と呼ばれる、関係者以外立ち入り禁止の地下書庫があります。
子供のころから親にその書庫に連れて行ってもらっては知識を蓄え、努力しました。
そして8歳のころ、とある一つの研究資料を見つけました。
いかにも古いと言わんばかりのボロボロの本。
古語を使われた、難読の本。
私の興味を刺激するものでした。
本の内容は魔力。
魔力とは身体をめぐる血のようなもので、血管のような回路を必要とします。
人はその回路が未発達であり、発達さえすれば、身体の外に光となって、放出できるのです。
世間に知られておらず、この本の著者、フィビアーとその夫、この本の読者だけがその存在を知っているということになります。
つまりルナダストだけ。
魔力という未知の存在を知り、いつしか私は魔力を研究したい、そう思うようになっていきました。
そんなことがあって9年、現在17歳の私、フェウメアです。
さてと、魔法を創りし初めの魔女
始まりを告げます。
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