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枯れていない、桜を求めて
しっかり、縛られた絆が、ほどけた、
ぼくは途方にくれ、何日も自分を失った。
あの日々は、二人で乗り越えてきた日々はなんだったのか❔幻それとも、、僕の記憶が操作されたのか。
、、、、、。
ふたりは、ある人の飲み会で偶然顔を合わせた。
「真面目な人」
「生意気だな」
「なんで来たんだ」
第一印象は、最悪。
ただ、なぜか同じホスピタルで、顔を会わせる回数が、増え、「おはよー」「こんにちは」たわいもない会話を
する様になっていた。
ある日、同じ職場内でボーリング大会が開かれた。
僕は、「スポーツ万能」230が、最高アベレージ。
自分の投球を終え、となりのレーンにいる、彼女のスコアを見た。【260】❔
理解出来なかった。
だって、彼女は酔っていたから。
それが、僕が彼女を意識した初めての、時。
それから、彼女と、どちらからでもなく付き合いが始まった。まだ、24だった僕。正直、今まで付き合ってきた人より、強く【恋】には落ちていなかった。
ただ、いつからだろう、彼女なしでは毎日を過ごせなくなっていた。それは僕の仕事が、【院長秘書】という年齢的にみて、ありえない業務で傷だらけのボクを助けてくれたのは、「真剣に仕事に打ち込むナース』の彼女。
傷を負って、倒れかけた足に頭に「優しいバンド」を貼ってくれた。
だから、だから、あの辛い日々を乗り越えて僕は【大人】になったんだ。
、、、、、、、、、、、、、、
でも、時は流れ彼女はいない。
僕は、寂しさを紛らわし【音楽】を聞く。
それは福山雅治の「桜坂」、、。🌸は僕を一人になった僕の道標だった。
桜をみると、儚くなり、涙がでた。
それは、地中で「じっと咲く時」を待ち、わずか10日ほどで散ってしまう姿に自分を照らし合わせたから。
「もうダメだ」
「限界だ」
そう、頭の中で、会話を繰り返した。
そんな時、散歩の途中で枯れたはずの、地面の🌸をみつけたんだ。それは風に流されて、鮮やかに地面から少し浮き上がり、まだ生きていた。
僕は、気づいた。
君が、今西にあるいていて、僕が東だとしても、。
地球は丸い。
きっとまた、結ばれる日がくる。その時は前より、お互いを労り、解けない【糸くず】になる。
そう、一度きつく結ばれた、バンドエイドは、はなれても、また結ばれる。
それが、そのことが、未来が約束されない日々でも必ず決まっている。
僕は、その日まで歩く、桜が散っても来年の「さくら」を見る日まで、信じるものが、あるから、さ。
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