3,変化

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  壱威の後を追う内たどり着いたのは、屋上への階段。 てっきり用事なんて、私を避ける為の口実か何かだと思っていたけれど。 こんなところまで来るということは、本当に何か用事があったのかもしれない。 「あ……」 窓もない少しひんやりとするその階段を上っていくと、眩しい光が差し込む。 その眩しさに目を細めながら歩みを進め、開かれた扉からひとまず顔だけを出し、恐る恐る屋上の様子を伺う。 「あれ?」 そこに予想していた壱威の姿はなく、あるのはフェンスだけ。  
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