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一瞬自分の耳を疑う。
今……壱威はなん…て?
「聞こえなかった? 今ここで脱げって言ったんだよ。それが出来たら教えてあげてもいい」
「そ……んな、の」
「恥ずかしくて無理? だったら俺はさっさと行くけど」
踵を返して背中を向ける壱威。
その背を引き留めようと私は咄嗟に立ち上がり、制服の裾に縋りついた。
「ま、待って……!」
「……脱ぐ気にでもなった?」
振り向いた壱威の軽蔑めいた眼差しを受けて、怯んでしまいそうになる。
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