3,変化

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  少しでも動けばキスしてしまいそうな距離。 そして両腕を壁に縫いつけるようにしながら、私の身体は壱威によって拘束されてしまっていた。 「震えてる。俺が恐い?」 「……っ!」 笑いを含んだような声音で囁かれる。 壱威にそう言われて、私は初めて自分の身体が震えていることに気付いた。 壱威が……恐い? そう……なのかな。 よく分からない。 だって、だって……私が見ているこの人は別人だとしか思えないから。 「でも、そうやって脅えた目を見せられると、余計傷つけてやりたくなるんだよね」  
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