打てないね、そのボール

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打てないね、そのボール

右で、ストレートを投げ込む。 決して、スピードがあるわけではない。 だが、スピードを緩急を変え相手を惑わす。 それが、僕の息子。 溢れ出る才能は、目をみはる。自分が出来なかった野球の花形【ピッチャー】。 息子は、いとも簡単にポジションを取った。 ぼくは、ピッチャーを知らない。 だから息子に指導する為、あらゆる本を読み、 ピンポン玉、ラケット、ホームベース。 【指先】にだく、力を入れる、基礎を教えた。 かれは、スポンジの様に吸収し、【プロ野球選手】になったバッターさえ、押さえてみせた。 天才だよ。驚いた。 自分より、何倍も、野球が上手いなんて、、。 、、、、、、、、、、、、、 あの日見た、ユニホーム姿。  あの時みた、ピッチング、 自分が、プレーするより、緊張したよ。 嬉しかったよ。 涙がでたよ。 頭に⚡️が落ちる位に緊張したよ。 キミは、四種類のストレートを投げ分けた。  速さだけなら、大した事ない。      でも、打てないね。 野球は、    【タイミング】それが合わなないと、強く、スイングしても、強く腕を振ってもダメ。 キミの球が打てないのは、球に🎵があるから。  貴方に、僕の【優しすぎる】気持ちが、あった。 まだ、まだ、気づかない。気付けない。 道標。 50くらいで、気がつくかな。カンタンではないもん。 大事なのは、貴方の努力、だから。才能はいらない。 自分のレールに乗れたのは、貴方のチカラじゃない。 無数の愛情だよ。気づいてるかい。気づいてね。 あなたの投げるボールが、打たれない訳を。 ただ、もうそれは終わり。ホンモノは打つから。 あとは、キミ次第。幸せな君しだい。 打たれても、歯を食いしばれ。打たれていい。 輝ける、一球を投げる、その日まで、、、、。
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