5つ目の首

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「くそっ! まだ上がるな!!」 大輔が太陽へ向けて叫ぶ。 しかし太陽は容赦なく街を照らし始める。 光が佳奈たちの元まで届くのに、数分しかかからなかった。 その光は首無し地蔵も照らし……5体目の首がついていた。 石化した一生の顔が、しっかりと目を閉じてそこにある。 あ――。 佳奈も春香も大輔も明宏も、みんな言葉がでなかった。 今まで地蔵に首がつかないように必死に頑張ってきた。 途中からこの街を壊滅から守るという目的に切り替わったけれど、慎也と美樹のことだってある。 それなのに……。 「これで終わりだね」 智子は5体の首を見つめて、うっとりとした声でつぶやいたのだった。 首取り様4へつづく
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