② 最強タッグ結成!

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「あと、夢の中で言っていた力になってくれる者って、水斗君のことなんじゃない?」  珠子先生が水斗君を指差す。  水斗君は急に名前を呼ばれて、驚いたように立ち上がった。  水かけ地蔵さんの霊が夢の中で言っていた、力になってくれる者……それが水斗君って?  一体どういうことなの? 「正確には、水斗君の料理ね。さっき亜咲を成仏させてあげれたのも、水斗君の除霊ご飯のおかげだったわけだし」 「除霊ご飯って……」 「成仏ご飯よりは言いやすいでしょ」  まあ、確かに。成仏ご飯だと語呂が悪いかも。  いやいやそんなことはどうでもいいんだけど。  水斗君はほめられていると思っているのか、少しにやけている。  珠子先生は家庭科室にある黒板に、わかりやすく成仏の仕組みを書いた。  ヒビコちゃん(浮遊霊が見える)→人に憑依するところを発見!  水斗君(除霊ご飯を作れる)→心にしみる除霊ご飯でそのまま成仏! 「こういうことよね! 二人は最高のコンビネーションを生み出せるの!」  私と水斗君は黒板の文字を見て、ポカンとする。  私はともかく、水斗君は何のことかもわかっていない。これまでの話を聞いても、自分は無関係だと思っていたみたいだ。  黒板の前に立っている珠子先生に近づきながら、水斗君はようやく声を出した。 「珠子先生。これ、オレの料理が必要とされているってこと?」
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