② 最強タッグ結成!

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 それが、水かけ地蔵さんの霊の願い。  私はその役目を果たしたい。  大きな声で「はい!」って言いたかったけど……即答できなかった。 「あれ? ヒビコちゃん、どうしたの?」  イスに座りながら、下を見る。珠子先生の顔を見ることができず、うつむいてしまった。  私には、不安要素がある……。 「私、転勤族だから……どうせまた転校しちゃうの。この街で頑張っても、またすぐにリセットされる」 「ヒビコちゃん……」  珠子先生が私のところまで来て、肩に手を置いた。  これまでの辛いこととかを思い出して、自然と涙が出てくる。  せっかくできた友達と離れ離れになって、最初の方は手紙のやり取りをしていたけど、パッタリこなくなったこと。  離れてもずっと友達だからねって言われたけど、転校した後に電話したら「忙しいからまたね」と言って切られたこと。  嫌な思い出がよみがえってきて、辛くなる。  どうせみんな、私のことなんてすぐ忘れるんだ……。 「……関係ないよ」  水斗君が落ち着いた声で言った。  いつの間にかキッチンの前で手を動かしている。何の作業をしているのか。  それより、関係ないって……どういうことなの?  涙目で水斗君を見ていると、つまようじに刺さったパイナップルを差し出してきた。  さっきの酢豚に使ったパイナップルの余りみたいだ。 「転校した後のことなんて、関係ないだろ。オレとヒビコでしかやれないことがあるなら、オレはやりたいぞ」
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