記憶の迷宮

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私の名前は、乙葉 綾(otowa aya) ごく普通の家庭に生まれて、勉強も習い事も両立している小学4年生だ。 そんな私に起こった事は、“誰にも想像できない”ような衝撃的な内容だった。 それは、すぐに起こった。 「綾、ご飯ができているから、早く来なさい。」 2階の自室にいた私に大きな声で母が呼びかけてきた。 『はーい、今行く〜!』 下に降りてみると、テーブルに美味しそうな料理が並べられていた。 「綾も、来た事だし…食べようでは無いか。」 「「「いただきますっ!」」」 私達、家族の声が遠くの方まで聞こえたような気がした。 りすのように、ご飯をいっぱい詰めている私 家族全員、無言という中でお母さんが声をあげた。 「ねぇ、綾?」 『どうしたの、お母さん?』 「前に、上手くは言えないけど、おかしいって… そう言ってたよね…?」 『う、うん…!』 「試しに、病院行って検査してみようってお父さんと話し合ったの。」 「ずっと、綾が苦しいままなのは俺も嫌だからな。」 「綾は、どう思う?」 朝にこんな深刻な内容を聞かれるとは思ってなかった 『私は、、検査しておきたい。』 『自分の身体の状況を知りたい…から。』 「ふふ、それじゃあ決まりね!」 「明日は、私もお父さんも予定ないんだけど、綾はある?」 『別に、予定ないけど……。』 「それじゃあ、明日ね!」 「今日は、ゆっくり休め!」 『うん、、。』  はぁ、、  それから私は、自室に戻って考えていた。  もし、本当に“記憶喪失”なら…どうしよう?と  でも、友達の名前もみんな覚えてるし、  これと言った心当たりはない.  考えていたら、終わらなさそうだから  大好きな本を読んで早めに寝る事にした
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